ちょっと待った!!初心者の「まずは英会話」の落とし穴
こちらのブログを書いている理由の1つに、
「英語の学習って何から始めたら良いの?」
という迷える語学子羊さんたちに、無駄なことをせずに効率的に外国語をマスターしてほしいという気持ちがあるからです。
なので、初心者の方に言わせてください。
英語が話したいからって、知識も何もないうちから英会話を始めるのは、回り道です!!
いや、やり方次第ではむしろ後ろに下がっているかもしれません!!(涙)
私がフランス語を学んでいることを知ると、みんな親切心から
「フランス語で今から話そうか?」
「フランス人の友達いるから、一緒にフランス語練習すれば?」
って言ってくれます。(みんな、ありがとう!愛してる♡)
第二言語習得論の視点からして、学習言語の基礎知識がない状態で留学や英会話教室などで無理に話すことはオススメしません。
今回は、基礎知識がない状態でで留学や英会話を行うことにおける危険性と、初心者向けのスピーキング練習方法について書きます。
Photo by (c) Tomo.Yun (http://www.yunphoto.net)
危険!化石化の落とし穴
私たちは、知っていることしか話せません。
学習している言語の知識が十分にない状態でスピーキングを強制すると、学習者は自分の知っている知識を用いて発話することになります。
大抵の場合、自分の母語の知識を適用することになるので誤用に繋がってしまいます。
その誤用が繰り返し発話されることでそれが定着する。
これを化石化と言います。
一度間違った表現が定着してしまうと、正しい表現が身につけにくくなるので大変です!
そのため、何も定着していない状態から学習するよりも、化石化が起こってから学習をすると誤用を直すのに時間がかかったりしますので、言語習得の効率が悪くなるのです。
それが、初心者のうちから英会話や留学を始めるのをオススメしない理由です。
言語学習は、インプット(リーディング、リスニング)で起こるのであって、
アウトプット(スピーキング、ライティング)では起こりません。
学習言語の知識の少ないうちは、まずはインプットを多く取り入れ、将来のアウトプットに備えましょう!
一見まわり道のように見えるかもしれませんが、のちにアウトプットをする際に多くのことを話せるスキルが身についているので、その方が効率的にスピーキングとライティングの能力を上げることができますよ^^
なので、留学に行くのであれば、事前に基本の語彙や文法を身につけておくと、留学の効果が大いに期待できますよ!
初心者が話す練習をするのであれば
学んだ表現や型(語順)をそのまま使うようにしましょう。
知っている文法や語彙を使ってイチから文を組みなてないことがポイントです。
初心者の場合、インプット量が足りていない状態なので、何が正しくて何が正しくないのか判断しづらいためです。
例えば、以下の表現を学んだとします。
You should think twice about it.
「もっとよく考えた方がいいですよ。」
それをそのまま自分が使える表現としてストックしておくのも良いですし、
Do you remember the first time we met?
「私たちが初めて会った時のことを覚えていますか?」
という新しく出会った表現を言い換えて
I remember the first time I went to Italy.
「私は、初めてイタリアに行った時のことを覚えています。」
と自分の使いそうな表現にして覚えても良いのです。
それを頭の中でリハーサルしてスラスラ言えるようにする。
または、口で発音練習をするというのが、特に初心者にオススメのスピーキング練習方法です♪
動詞を別の動詞に変えてみる、
人物を変えてみる、
などすると一気に話せる表現が増えていきますよ^^
友人が何やら怪しい取引に応じようとするならば(どんなか知らないけれど)
You should think twice about it.
なんて頭の中で瞬時につぶやけたらね、もう最高ですよ!
以上、基礎知識がない状態でで留学や英会話を行うことにおける危険性と、初心者にオススメのスピーキング練習方法でした!
「話せるようになりたい!」という気持ちは宝だと思います。
その気持ちを大切にして学習に取り組んでくださいね^^