効果的な単語の学習法2 〜単語の《核となる意味》を覚えよう〜
前回の投稿の最後に、単語を覚える=その和訳を覚えるということではないと言いました。
(専門用語のように、単語の意味と和訳にズレがあまりないのは別です^^)
※前回の投稿はこちら
単語はどのように意味を覚えたら良いのか。
オススメなのは、コアミーニングをとること!
コアミーニングとは、多くの多義に共通する、その単語の核となる意味のことです。
1単語につき1つの意味を覚えただけでは、その単語が他の単語とセットで使われたり、文脈にその意味が当てはまらないときに混乱することがあります。
また、間違って英文を解釈をする原因となります。
そこで、単語をコアミーニングで理解できると、実際の英文の処理が楽に、そして正確に意味を理解しやすくなりますよ^^
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<練習>
コアミーニングをどうやってとるか、単語:bringを使って練習してみましょう!
意味をいくつか記しますので、そこから核となる意味を考えてみてくださいね^^
特に上3つの意味がコアイメージをつかみすいと思います。
- 〜を持ってくる(行く) She brought me some cookies.
- 〜を連れて行く He brought his friend to the party.
- 〜をもたらす Age brings wisdom.
- 〜で売れる The new product will bring a high price.
- 〜の状態に至らせる bring a car to a stop
…できましたか?
bringのコアイメージは、「何かを持って、別の場所に移動する」です。
何かを移動する、持って行く感じでイメージできていればOKです。
「〜で売れる」と「〜の状態に至らせる」からだとコアミーニングを捉えにくかったかもしれませんね。
下のように考えることができます。
The new product will bring a high price.
新しい製品が、(売れることで)多くのお金を持ってくる。
bring a car / to a stop(車を停止させる)
車を持って行く、停止という状態へ
と考えることができます^^
単語のコアイメージは、weblioで確認できるものもありますよ!
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コアミーニングをつかんでいないことで、生徒が英文の意味を取りちがえることはしばしばあります。
例えば、TOEICの公式問題集に出てきたミーティングでの会話に
”If you have any questions, I’d ask that you hold any questions until we’ve gotten through all the agenda points.”
というものがありました。
この英文、「質問は適宜してください」と誤って解釈する方が時折いらっしゃいます。
しかし、このholdが「(一時的に)おさえている感じ、掴んでいて離さない感じ」と取れていれば、上の英文が「議題が全て終わるまでは質問は離さず持っている状態にしててね(質問して投げないでね!)」ととれます。
コアミーニングがとれているかいないかで、反対の意味になることもあるのですね!
以上、コアミーニングとは何か、そして単語のコアミーニングを実際にとる練習をしてみました。
実際に単語を学習する際には、ぜひ共通するコアの意味をは何かを考えながら、学習してみてくださいね!
次は、単語を実際にどのように学習していくかを見ていきます^^
続きはこちら♪