音読をしながら文を「理解」できない人は
前回、音読には2つのプロセスがあるとお話しました。
ディコーディング→理解
でしたね^^
学習者で、英文の意味を理解しながら音読ができない方がいらっしゃいます。
なぜか?
それは、ディコーディングに負荷がかかっているからです。
ディコーディングが終わったら、そこから意味を理解する余裕が脳に無いんです。
コンピューターって容量に限りがありますよね。
脳もあんな感じで、使える資源に限りがあります。
その限られた脳の容量が、文字を音にすることでいっぱいいっぱいになってしまうため、次の理解のプロセスが置いてけぼりになってしまうのです。
意味を理解しながら音読を行わないと、黙読は速くならないし、単語・文法・表現を覚える効果も得られません。
それは勿体無い!
対策はないのか。
対策は、
音読をめっちゃすること(笑)
☆練習方法☆
ご自身のレベルにあった、意味が理解できる英文を教材にし、繰り返し音読しましょう。
ポイントは同じ教材を、繰り返し読むこと。
詰まることなく、スラスラ読めるようになることが目標です。
そこまできて意味を取りながら読めそうであれば、そうしてみてください。
厳しれば違う教材に移り、同じようにスラスラ読めるように練習していくのです。
特に入門・初級の学習者は、ネイティヴの音源を音読に使用することをお勧めします。
そのレベルの学習者は、文字と音が一致していない可能性が高いからです。
文字と音の一致は、その言語を学ぶ上でかなり重要!です!
文字と音が一致していれば、単語が正しい発音で覚えやすくなるだけでなく、
リスニングをした際に、聞き取った音から単語を脳の中の辞書から検索しやすくなりますので^^
☆練習方法☆
音源を流して、そのあとに続いてすぐに同一の文を音読します。
その音を聞き、その音を真似して音読をするのです。
同時にこの2つのことをすることが難しい方もいるかもしれません。
その場合、音を聞けそうな時は音に集中する。
読むのでいっぱいいっぱいな時は、読むことに集中してOKです。
注意を2つの行為に切り替えながら行ってください。
(こちら、シャドーイングができない人の準備体操にもなります。)
この練習方法は、テキスト付きシャドーイングだったりパラレルリーディングまたはシンクロリーディングと呼ばれたりします。
ちなみに、文字と音を効率よく一致させるために、どの文字がどの音に対応しているのか読みながら確認することもお勧めです♪
それが難しければ、別で音を聞くだけにして、文字と音の観察に徹するのもありですよ^^
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なお、音読の際に、正しく音読できているか、読み間違いすることなく単語を漏れなく読んでいるかはとても重要です。
負荷がかかり過ぎてセルフチェックする余裕がない場合は、録音をして後から聞くことで客観的に見ることができるので試してみてくださいね!^^