英語学習になぜ文法が必要なのか?
こんにちは、あいです!
英文法と聞くと、
「文法用語に苦手意識がある。」
「英会話は何となくフィーリングでできるから
文法の学習はいらないかな!」
「文法の学習は退屈なので、
できれば避けて通りたい。」
「英語ネイティブの赤ちゃんは文法を学んでいないので、文法の学習は不要でしょ。」
というように感じていませんか?
文法と聞くと中学や高校時代の記憶から
億劫になってしまいますよね。
英語初心者で何から始めたら良いのか分からない
英語が伸びずに悩んでいる
仕事で使えるほどの英語力を手に入れ、
昇進や転職に有利になりたい
今回の記事では、英語力を身につけるために、なぜ文法知識が必要なのかについて触れていきます。
英語力をきちんと伸ばしたい方、
英会話で誤解することなく相手とコミュニケーションを取りたい方は必見です。
この記事を読むと文法を学ぶモチベーションが上がり、文法学習により身が入ると思います。
そしてきちんと文法を学習して身につけば、より多くの英文を理解できるようになるので英語力の伸びも感じられるようになります。
そうなると、英語学習が楽しくなりますよ^^
《目次》
誤解することなくコミュニケーションが取れる
文法の知識がないと、英単語の意味から英文の意味を推測する事になります。
しかしこれでは、相手の言いたいことを誤解することもありますし、逆に自分の言いたい事が伝わらないこともあり得ます。
短い文でもです。
例えば、特に初級者で文法の知識がない方が意味を取り違える文に、
My watch broke.
というのがあります。
これは、英語の文法を知っていて、My watchがその文の主役(主語)で、brokeがその主語が行っている動作(動詞)と分かれば
「私の腕時計が、壊れた。」
という意味で理解できます。
これを、文法の知識がなく、単語で意味を想像して
「私は、時計を壊した。」
と認識する方がいらっしゃいます。
短い文でも誤解するのであれば、長く複雑な英文では、正確に理解できるか余計怪しいですよね^^;
文法知識がないと、英語力が伸びづらくなる
これは英語を教えている経験から言えるのですが、英語の文法知識を入れずに英語を学習し続けた方は、あとで英語力の伸びが頭打ちします。
文法は、読む・聞く・書く・話す、のどれにも必要です。
なので、文法は避けては通らず、先にクリアした方が英語力がどんどん伸びます。
よって、将来「英語ができるようにならない!」というストレスや不安を感じる可能性が減ります。
英語習得をできるだけスムーズに進めたければ、文法を身につけておきましょう。
とはいえ、文法以外のところでもつまづく可能性はあるので、それは今後の記事で対策を書いていきますね!
日本語ができる状態で別の言語を学ぶから
「ネイティヴの赤ちゃんは、文法を学ばずに英語を理解できて話せるようになるから、英語学習者も文法の学習は不要だ。」
そう思うのも、無理はないでしょう。
気を付けたいのは、赤ちゃんは脳内に何の言語の知識も能力もないと言う事。
一方で、このブログを読んでいる皆さんは、おそらく大人になってから英語を学ぶ方々だと思います^^
私たちは、すでに脳内に日本語を操るシステムがあるので、どうしても母語である日本語を通して英語を学ぶ事になります。
そこで、例えば文法の知識がない状態で英会話をするとどうなると思いますか?
私たちは、日本語の文法知識を用いて英語を理解&話そうとしてしまうのです。
人間、知っている知識しか使えないですからね!
その結果、英語がいつまで経っても分からない、理解してもらえない状態になるのです。
以上、文法知識の必要性についてでした。
特に初級者は、単語と文法の知識を入れるだけで理解できる英文がかなり増えます。
なので、学習自体は一見地味ですが、時間に比例して伸びを感じやすく楽しい時期でもあります♪
次の記事では、退屈でない文法の学習方法についてご紹介します!
ぜひ覗いてみてくださいね!
英単語が何度繰り返しても覚えられない時のワザ②
こんにちは、Saikoです!
今回も英単語を楽に速く覚える方法についてお伝えします。
この記事では、何度繰り返しても、語源でも覚えられない単語の学習方法についてご紹介します。
前回の2つの学習方法と技に加え、今回の技を取り入れれば全ての単語に対応できると思います。
これらの方法で学習して知っている単語が増えるだけで、理解できる英文が格段に増えます!
そして、リスニングで英語を理解できない原因の1つが単語なので、リスニングスキルも向上します!
単語の学習って、英語学習の初期で必須ですが、中級、上級と英語レベルが上がっても続くものなんですよね。
長く使える英語学習のワザを、この記事で身に付けちゃいましょう!
《目次》
語呂で覚える
何度繰り返しても覚えられない、そして語源で覚えられない単語の場合、語呂を使って覚えてみましょう。
例えば、denyは「否定する」という意味ですが、
denyをデナイと読んで、
「〜デナイと否定する」
というように語呂にしたら、覚えやすいと思いませんか?^^
仮にdenyが「否定する」という意味だと忘れてしまっても、語呂が記憶の補助をしてくれるので覚えられるというわけです。
もちろん、英単語の正しい発音も一緒に覚えるようにしましょう。
語呂合わせはバカらしいと思われるかもしれませんが、記憶のメカニズムを活用した、立派な単語の学習方法の1つなんですよ^^
語呂の作り方
語呂は、下記のようにして作る事ができます!
①英単語の発音に似た日本語を考えます
②その日本語と英単語を含んだフレーズを考えます
例えば、discipline「しつける」という英単語の語呂を上記の方法で作ると、
①「弟子、プリン」
②「弟子、プリンを食べないようしつける」
という具合です。
こうして語呂を作ったら、あとはそのフレーズを脳内でイメージしながら覚えます。
語呂で覚える際の注意点
ただし、1つ1つの単語に語呂を作っていては時間がかかるので、
・何度繰り返しても覚えられない
・語源でも覚えられない
という場合に限定して活用すると良いでしょう^^
いかがでしたでしょうか?
何度繰り返してもどうしても覚らえれなかった単語が、語呂だったら一発で覚えた!
なんて事は結構あるものです。
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参考文献『英単語学習の科学』著者:中田達也
ぜひ語呂も活用して、単語力を上げていきましょう!
英単語が何度繰り返しても覚えられない時のワザ①
こんにちは、Saikoです!
前回に引き続き、この記事では英単語の学習を楽にする方法についてお伝えしていきたいと思います。
前回は、単語帳やアプリを使った、英単語を楽に速く覚えられる方法についてご紹介しました。
あの方法で英単語を学習すると、多くの単語が覚えられます。
一方で、中には何度復習しても思い出せないツワモノの単語に出会うこともあると思います。
「何度繰り返しても覚えられない!」
「あの時は覚えていたのに、どんな意味だっけ?」
と、今までにも思ったことはありませんか?
今回の記事では、そんな悩みを解決するために、
何度復習しても忘れてしまう英単語を使える方法をお伝えしたいと思います!
しかもこの方法を知っていると、知らない単語の意味を推測することもできるようになりますよ^^
語源で覚える
繰り返しても覚えづらい英単語を楽に覚える方法というのは、
語源で意味を覚えることです!
英単語も漢字のように分解して、それぞれのパーツごとの意味を組み合わせて、意味を捉える事ができるんです^^
例えば、prospectという英単語について考えてみましょう。
バラバラに分解すると、下記のようになります。
pro「前を」 spect「見る」
これらのパーツを合わせたprospectはどんな意味になるかというと、
「見込み」とか「見通し」という意味になるのです!
こうすると、すぐに英単語を覚えられる気がしませんか?
このように語源を知っていると、初めて出会う単語の意味も推測できるようになるという他のメリットもあります!
語源はどこで調べられるか
語源は、辞書で簡単に調べる事ができます。
『英単語の語源図鑑』著者:清水建二、すずきひろし、という本も参考になるので、気になったら確認してみてくださいね!
英単語のパーツの意味の覚え方
もしかしたら1つ1つのパーツを覚えることは難しいと思うかもしれませんが、すでに知っている単語と絡めて覚えると楽ですよ^^
例えば、
finishの中のfinは「終わる」、exportの中にあるportは「運ぶ」
とかです。
パーツ1つ1つを暗記する時間を作るよりも、覚えられない単語に出会ったら、その都度語源を調べてついでに学ぶと良いでしょう。
知っているパーツが増えると、前回の記事でお伝えした繰り返し学習の際にも使えるようになり、さらに学習スピードが上がります♪
いかがでしたでしょうか?
単語を何度繰り返しても覚えられない単語は、ぜひ語源から覚えてみてくださいね!
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参考文献『英単語学習の科学』著者:中田達也
英語習得のためにやるべき事3:単語を覚える
こんにちは!Saikoです。
この記事では、単語帳・アプリを使った単語学習で、楽に速く多くの単語を覚えられる方法を伝授したいと思います!
皆さんは、単語がなかなか覚えられなかった事はありませんか?
そうなると、
「やっぱり英語は無理だー!」とか投げ出したくなったり、
「自分に英語習得は難しい」と落ち込んだりしませんか?
しかし単語は、英語を読む・聞く・書く・話す全てに必要不可欠な知識なので、できれば苦労せずに覚えたいですよね。
この記事を読んで効果的な単語の学習方法を知って実践することで、苦しい単語学習とはおさらばしましょう^^
この方法を知っていると、単語の学習に無駄な時間を費やすこともなくなりますし、隙間時間でパパっと単語を覚えられるようになりますよ!
《目次》
単語の学習には2種類ある!
単語の学習には2種類あり、
①単語帳やアプリを使った、単語を覚えることを一番の目的とした学習学習
②洋書などの多読を通して単語を覚える。単語を覚えることが1番の目的でない学習
に分かれます。
より多くの単語を学ぶのに適しているのは、①ということが単語学習の研究で分かっています。
今回の記事では、より多くの単語を覚えたい皆さんに向けて、単語帳・アプリを使った効率的な学習方法をご紹介します!
単語は、スペル・音・意味を覚える
単語帳とアプリを使っての単語学習で、単語のスペル・音・意味を覚えていきます。
意味を覚える際には、その単語が名詞なのか、形容詞なのか、副詞なのかという品詞も区別して置く事がポイントです。
例えば、beautifulは形容詞で、『美しい』という意味です。
名詞の『美しさ』という意味ではないし、副詞の『美しく』でもないです。
この品詞の区別ができていないと、英文の文構造が理解できず英文を正確に理解できなくなったり、英語を正確に相手に伝えにくくなるので注意しましょう。
楽で速い!単語の覚え方
ポイントはズバリ、繰り返しです。
10-20個くらいの単語を1セットとし、その中の単語を全て思い出せるまで短時間で繰り返して学習します。
単語の音声も再生できるように、準備しておきましょう。
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【覚え方】
1. 1セットの英単語を、スペルを見ながら発音を聞いてリピートします。(聞き流しは非効率なのでやめときましょう!)覚えるつもりで英単語の意味を確認します。
1つの単語にかける時間は、1〜3秒が目安です。意味は和訳でも大丈夫ですが、可能なら映像を思い浮かべましょう。
2. 意味を隠した状態で、英単語を見て、意味を思い出そうとします。1秒が目安です。3秒経っても思い出せなければ、意味を確認します。
3. 全ての単語を思い出せるまで2を繰り返します。それぞれ1秒で思い出せるのが理想です。
4. 1日に複数のセットの単語を覚えるのであれば、その分1〜3を繰り返します。
5. 次の日に、前日学んだ単語を復習します。復習の仕方は1〜4と同じ方法で行います。
エビングハウスの忘却曲線によると、人間は次の日には覚えたことの約7割を忘れてしまうと言います。なので、是非次の日に復習することをお勧めします^^
なので、毎日単語を学習するなら、【前日分の単語+当日分の単語】を学習することになります。
余裕があれば思い出した頃に、数日前、数週間前のセットも復習するとさらに良いですが、これは優先順位は低めでOKです!
ポイント❶:1セットに含まれる単語の数は3-5つくらいにしておきましょう!
多すぎると、1セットの単語を覚えるのが大変になります。
ポイント❷:5〜7回繰り返しても覚えられない場合は、1セットに含む単語数を減らしましょう。
単語学習でやってはダメなこと
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時々、単語を何度も書いて学習しようとする方がいますが、実はこれは語彙学習の研究で非効率だという結果が出ています。
実験では、単語を繰り返し書きながら覚えようとしたグループよりも、書かずに覚えようとしたグループの方が単語の意味を覚えられたそうです。
その際、学習者自身は何度も書いて単語の意味を覚えた気になっても、実際は単語を書かなかった学習者よりもテストの結果が悪かったそうです。
興味深いですね!
いかがでしたでしょうか?
お伝えした方法で単語を学習すれば、20単語×1セットの1周が最短で20秒で終わります。2分の待ち時間で6周もできちゃうので、それくらい繰り返すと大体覚えられちゃいます 笑
英語学習に単語学習は欠かせないので、取り入れてみてくださいね!
英語習得のためにやるべきこと 《学習の全体像》編
こんにちは、Saikoです!
前の2つの記事では、英語学習の目的と目標を明確にすることで、求める英語力を得るための学習を始める準備をしました。
ここからは、英語学習について一緒に見ていきたいと思います。
と言っても、英語学習と聞くと、
「中学英語も忘れているから勉強することがたくさんあって、何から手をつけて良いのか分からない…」
「英語学習をこれまでにもやったことがあるけど、変化を感じずにやめてしまった。そもそも進め方が分からない。」
と感じていませんか?
そう思うのも、無理はないと思います。
私も、最初は英語の学習が膨大に思えて、どうやって英語が使えるようになるのか謎だった分、気が遠く感じていました。
でも大丈夫です!この記事を読んでいくことで、
英語学習は、何から学習して身につけていくと楽で効率的か
が分かります^^
《目次》
英語学習の流れ
英語学習の進め方は、文法・単語の基礎知識→読む・聞く→書く・話すの順番で強化していきます。
それぞれの段階について、どのように学習をしていくか簡単にご紹介していきますね!
基礎文法・基礎単語が最初!+音に慣らしていく
読む・聞く・話す・書く、どれを行うにも文法と単語の知識が必要です。
私がここで言う基礎文法と基礎単語とは、中学文法とよく使われる単語1500語くらいだと思っていただければと思います。
最初に基礎的な文法と単語の知識を入れておくことで、将来伸びやすくなります。
逆にここを疎かにしてしまうと、あとで伸び悩むことになります。
文法書1冊と単語の本1冊を決めて、そちらを終わらせるようにしましょう。
そしてもう1つ強化し始めたいのは、音声面です。
日本語と英語の音は違いが大きいです。なので、この段階からネイティヴの音を真似し始めることで、英語習得のスピードが上がります。
この段階での音声面の強化は、
単語をネイティブ音声の後に続いてリピートするだけでOK!
単語の本や文法書にある例文の音声があれば、それもリピートすると英文全体のリズムも身についてお勧めです^^
読む・聞く力を強化
基礎的な文法と単語の知識が入ったところで、英文を理解する力を伸ばしていきます。
英語学習者向けのサイト、洋書、ポッドキャスト、英語の映画などで実際に英文を読む・聞く事をしていきます。
音声面を強化するためには、英語の音声を聞くだけでなく、シャドーイングという学習法も入れていきます。これは、音声を聞きながら音声に少し遅れて真似するというものです。
書く・話す力を強化
英文を理解する力が身についたら、書く・話す練習をしていきます。
人間は知っていることしか話せません。そのため、まず英語を読む・聞くことを通して英語の表現などのデータを多くためておく事が、効率よく書く・話す力をつけるポイントです。
書くのは、日記、友人とのメールやテキストメッセージで。
話すのは、独り言、友人との通話、英会話スクールで練習ができます。
書く・話すのは、海外の友人をネット経由で作って一緒に練習すると楽しいので、また別の記事でご紹介しますね!
英語ネイティヴの赤ちゃんと学ぶ順番が違うのは何故?
英語ネイティヴの赤ちゃんは、聞く→話す→読む→書くの順番で英語を習得するじゃないか!という意見もあると思います。
しかし、私たち日本語を母語とする成人と、何の言語も知らない赤ちゃんを同じように考えるのはご法度です。
私たちはすでに日本語の言語を使うシステムが頭の中にある分、どうしても母語を通して外国語を学んでしまうんです。
なので、赤ちゃんとは、効率的な学習の順序が違うんですよ^^
いかがでしたでしょうか?
英語学習の全体像が見えてどう英語を身につけていくのかが見えたら、何だかできそうな気がしませんか?
もし今回の記事で、今は基本文法・基本単語の知識が不十分でそれを強化する段階だな、と分かったら、さっそく文法と単語の勉強から進めちゃいましょう!
英語習得のために やるべき事2:学習の目標を設定する
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こんにちは、Saikoです!
英語ができるようになりたいけど、何から始めて良いか分からない方のために、引き続き英語習得のためにやるべき事を順を追って説明していきます。
英語の学習の手順を知らないまま手当たり次第に教材や学習方法を試していては、英語を習得するまでに必要以上に時間がかかってしまい、途中で挫折しやすくなります。
このブログで英語学習の手順を知る事で、余計な努力・時間・お金を使わず、低コストで英語力を身につけちゃいましょう^^
さて、前回は英語を学ぶ目的を明確にしてもらいました。
そちらがまだの方は、こちらで目的を明確にしておいてください↓
英語習得のために やるべき事①:なぜ自分は英語を学ぶのかを明確にする - 国産バイリンガル製作所
英語を学ぶ目的がはっきりとした後にやる事は、目標を決める事です
この記事では、目標設定がなぜ必要なのかと、明確でやる気を起こさせる目標の作り方をご紹介します。
《目次》
- 目標がなぜ必要なのか?
- 目標を設定に必要な要素とは?
- Specific(具体的)
- Measurable(測定可能である)
- Achievable(達成可能である)
- Related(関連した)
- Timely(時間制約がある)
目標がなぜ必要なのか?
目標を設定していないと、英語習得が遠のきます
英語が使えるようになるかどうかは、目標設定にかかっているといっても過言ではありません。
なぜなら、行き先が分からないと何をすれば良いのか、何を使ってどんな風に学習をするのが良いのか決まらないからです。
自分に必要な教材や学習方法が定まらず、どこかで知ったものをとりあえず試して辞める。それの繰り返し…
挙げ句、学習を辞めてしまうケースも。
また、モチベーションを上げる機会が減ります。
目標までの距離を詰めていくというのがないため、自分が前に進んでいるという感覚を味わいにくいからです。
とにかくひたすら頑張って学習する状態になり、ゴールのないマラソンのようになります。これって結構苦しそうだと思いませんか?
逆に目標が定まっていれば、あなたの望む英語力を身につけられる可能性がかなり高くなります。
目標と現在地点とのギャップを考えてやるべき事を明確になり、それらをこなしていく事で着実に英語力がついていきます。
それに加えて、目標があれば自分がどれだけそれに近づけているかが分かるので、成長したと感じる機会ができます。進んだと感じれば嬉しいのでモチベーションが上がります。
逆に近づいていなければ「ヤバイ!」という気持ちになり学習の方法を変えてみたり量を増やしたり、目標に近づけるよう動くことができます。
やはり、目標があった方が英語習得に有利でしょう。
目標を設定に必要な要素とは?
目標設定は、S・M・A・R・Tを使いましょう!
これは、下記の英単語の頭文字を合わせたものです。
Specific, Measurable, Attainable, Relevant, Timely。
それらが目標設定に欲しい要素です。
それらの要素が揃っていると、
1. 自分に最適で
2. ゴールが想像しやすく
3. 進捗状況が把握でき
4. モチベーションが上がって学習を継続したくなる
そんな目標になるので、英語習得が格段にしやすくなります。
それでは、それぞれの要素について詳しく見ていきましょう!
Specific(具体的)
目標が、誰に言っても伝わるくらい明確で具体的であるかどうかです。
具体的な目標というのは、例えば、
「英語が話せるようになる」
よりも、
「友達とバーで2、3時間、日々の出来事やその時にどう思ったかを、会話が途切れることなくスムーズにやりとりできるようにする」
の方がもっと具体的ですよね?
WとHの疑問詞を使った質問に答えていくと、具体性が増しますので、是非その答えを考えてみましょう!
What? 何を?
Where? どこで?
When? いつ?
Who? 誰が?誰と?
Why? なぜ?
How? どんな風に?
How? どの程度?(どの程度のスピード、流暢さなど)
ちなみに、「日常会話を英語でできるようにする」と言う方が多いですが、日常会話というのは幅広く漠然としているため、目標に組み込むことをお勧めしません。
その「日常会話」があなたにとって何の話題を指すのか明確にして、そちらを目標に盛り込んだ方が良いです。
先ほど出した目標の例、
「友達とバーで2、3時間、日々の出来事やその時にどう思ったかを、会話が途切れることなくスムーズにやりとりできるようにする」
の日々の出来事やその時にどう思ったかの方が、「日常会話」とするよりも、何を英語で話しているか想像しやすいのではないでしょうか?
Measurable(測定可能である)
目標の達成度合いが判断できる基準があること。
これがあると、そこにたどり着いた時に達成したと判断できるのと、達成までの進捗状況が把握しやすいため、モチベーション向上にも役立ちます。
数値で測れるものが一番分かりやすいです。
リーディングですと、WPM(1分間に何単語読めるかの数値です)で数値化も可能です。
TOEIC・英検・VERSANTといった試験を活用するのも良い手です。
英会話自体を数値で表すことは、難しいと思うかもしれません。
しかし、例えば
・話していて詰まる回数
・単語が分からなくて困る回数
・言いたいことを英文に落とし込めなかった回数
・何分間会話が続いたか
・○分間自分一人で話し続けることができる
のように数値化する事ができます。
例え数字で目標を表せなくても、ストレスを感じずに英語でコミュニケーションできる、のように最低限 達成したかどうかを判断できればOKです。
ちなみに、「毎日○時間学習する」といった事は目標にするのは勧めません。
こちらは目標というよりも、目標を達成するための方法という感じです。
何か別のことを達成するために○時間学習するということでしょうから。
こちら、私の失敗談なんですけど…
フランス語を毎日30分学習すること自体を目標にしていたら、見事に挫折しました 笑
しかし目標を変え、2019年にフランス旅行に行くまでに、3-7単語くらいのシンプルな1文のフランスで意思疎通できるようにする!としたら学習が続き、空港のおじさんと軽い会話ができました。
Achievable(達成可能である)
その目標が達成可能で現実的なものかどうかです。
ちょっと頑張れば届くところを目標にして自分を奮い立たせる戦略もありです。
しかし、文法が分からない状態から2日間で流暢にビジネスレベルの会話ができるなど、厳しすぎる目標は、逆に途中でやる気を削いでしまう可能性があるので注意したいところです。
もちろん英語学習の進み具合に個人差はありますが、
これまで、それを達成した人がいるか?
というの質問を投げかけてみると良いでしょう。
Related(関連した)
決めようとしている目標は、ご自身の価値観や、人生でやりたい事、最終的な目標に沿っていますか?
Relatedとは、そのまま解釈すると、設定しようとする目標が(自分に)関連しているかどうかを意味します。
ここがガッチリ合っていると、やる気をさらに上げてくれる目標になり、そしてあなたにとって適切な目標ということになります。
前の記事を読んで実行した方は、英語学習の目的がすでに明確になっていますので、設定しようとしている目標がその目的を果たすのに合っているのか確認してもらえればと思います。
Timely(時間制約がある)
いつまでに目標を達成するのか期限を定めているかどうかです。
(Timelyとは別の単語で表現されることもあります。)
期限がないと先延ばしにできてしまい、優先順位も下がりかねません。
期限があれば、より集中して取り組みやすくなります。
是非、いつまでに達成するのか?も目標に盛り込みましょう。
=============
いかがでしたでしょうか?
目標がなぜ必要なのか、そして明確でやる気を起こさせる目標に大切な要素を知っていただきました。
英語を習得して目的を果たすために、是非それらの要素を入れた目標を立てて学習にあたってください。
目標が明確になったら、次は英語学習自体に焦点を当てていきます。
学習においても、何から手をつけたら良いのか明確になるよう書いていきますので、楽しみにしていてくださいね!
英語習得のために やるべき事①:なぜ自分は英語を学ぶのかを明確にする
こんにちは、Saikoです。
まず英語の習得と聞くと、イメージするのは長い道のり。先が見えず、何から手をつけて良いか分からなくなりますよね。
英語を話せるようになりたいから、オンライン英会話をやろうか、とか。
とりあえず英語のテキストを買ってみるとか。(そしてそのテキストは終わらず、置いてある状態)
英語習得に、一晩で効く薬はありません。
しかし、1年かかる学習を3ヶ月に凝縮して効率よく学習することで、より短期間で英語を習得することは可能です。
そのために必要なことを、この記事をはじめとして順を追ってまとめていきたいと思います。
目次
今回のゴール:学習の目的や理由を明確化する
まず学習において大切なことは、学習の理由が明確であることです。
ここが明確だと、次のステップの目標設定がやりやすくなるだけでなく、将来 学習でつまづいた際にモチベーションを保持して学習を継続しやすくなります。
英語を学ぼうとしているのであれば、きっかけや理由は、きっとあると思います。
あなたは、なぜ英語を勉強するのでしょうか?
今一度考えてみましょう。
一旦 読み進めるのをやめて、できれば紙や何かに書き込むと良いでしょう。
学習目的の例
多くの方は、下記に近いものを理由として上げているでしょう
- ワーホリに行ったら行先の国で困らないように、最低限の英語力をつけておきたいから
- 留学をするので、授業についていけるように英語を理解し、グループワークのために発言できるようにしておく必要があるから
- スキルアップをして、仕事の幅や可能性を広げたいから
- 会社でTOEICを〇〇点取るよう求められているから
- 海外旅行へ行った際にトラブルを対処できるしておくことで、安心して旅行を楽しみたいから
- 映画を見る際に字幕を見ないで台詞を理解できるようにすることで、映像を思いっきり楽しみたいから
学習目的 を考える上で気をつけたい事
ここで注意したい学習の目的・理由は、下記のようなものです。
先ほど思った答えが当てはまっていないか、確認してみましょう。
- 【具体性に欠ける】例:英語を使って海外の人と話したいから
- 【他者のため。やらされてる感】例:会社でTOEICを〇〇点取るよう求められているから
より使える学習目的 にするために
先ほどのような答えが悪いわけではありませんので、ご安心ください^^
下にあるような質問に答えてさらに掘り下げることで、目標設定や学習の方向性が明確になりやすい、そしてモチベーションを上げやすい学習目的になります。
「そうなると、結果どうなるのか?」
「その後は、何をしたいか」
「なぜそう思うのか?」
「自分自身は、どう得をするのか」
先ほどの注意したい答えの例を使うなら、こんな感じです。
- 【具体性に欠ける】例:英語を使って海外の人と話したいから
→英語を使って海外の人とお互いの日常や、その時どう思ったかについて話すことで、新しい価値観を知りたいから。そしてその結果、海外にも友人ができるだろう。
※ より具体性を上げるために「何を話すか?」も追加
- 【他者のため。やらされてる感】例:会社でTOEICを〇〇点取れるように求められているから
→TOEICを〇〇点取って会社の英語の会議でしっかり内容を理解して発言できるようになりたい。いちいち英語で仕事に時間を取られなくなり、仕事が楽になるだろう。
せっかくなら、海外旅行にも役立てたい。
おまけ:Saikoの過去の学習目的
ちなみに私は大学生の頃、下記3つの目的で英語を学んでいました。
『大学4年生の夏までにTOEIC 900点以上を取りたいから。
そうすると卒論が免除になるから、その分の時間をバイトに注いでお金を貯められる。そのお金でアメリカに1ヶ月間滞在して、国内だけで学んだ自分の英語がアメリカで通用するか試してみたいな。』
『フィリピンの従兄弟たちと意思疎通をできるようなるから。そうすることで、お互いの性格や考えをもっと知って仲良くなりたいな。』
母の実家はフィリピンで、住民がタガログ語を話す田舎なので、英語は完璧に通用しなかったというオチが 笑
『英語の資格があれば就職が楽になると聞いたから。就職氷河期だから、早く内定をもらって安心したい。逆に仕事が見つからなかったら家計を支えられないし、私のキャリアも心配になるだろうな。』
と、こんな感じでした。
ちょっとしたコツですが、できると良い事だけでなく、逆にできなかったら困る事を考えるのもありです。
今回の記事は、以上です。
この記事を読んで、ご自身の英語を学習する目的や理由が明確になったことと思います。
じっくり考えて大丈夫ですので、英語習得の成功率を上げるために、ぜひ学習目的は明確にしてくださいね。
これができれば、学習において大切な目標を立てる準備ができている状態です。
次回、学習においての指針となる、目標を一緒に考えていきましょう。