国産バイリンガル製作所

英語力0から国産バイリンガルになった私が知っている、海外に行かずに英語を話せるようになるためのヒント集

英語習得の敵!挫折を招く危険な教材を使っていませんか?

 

 

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 こんにちは!あいです^^

 

あなたはこれまでに

 

「英語の学習って辛いな」

 

とか

 

「学習が続かない。。。

自分にはやっぱり無理なのかな」

 

と思った事はありませんか?

 

英語の学習が苦行になったり

なかなか続かなかったりする原因は、

 

実はあなたが使っている教材

である可能性が。。。

 

この記事を読むと、

 

英語の学習が苦ではなく楽しいものとなり

挫折をせずに続けられるようになります。

 

「英語が分かる!」という感覚を得られ

どんどん英語に触れたくなります。

 

そうなる事であなたの英語力は

どんどん磨かれ

 

英語の会議に自信を持って出席できたり

英語の資格を取って転職の武器にしたり

昇進の英語力の条件も難なくクリア。

 

海外顧客と言語の壁を感じずに

コミュニケーションを取れるようになります。

 

 

教材選びは、一歩間違えると

苦痛の多い学習となるだけでなく

学習の質が下がるので

 

学習をしても

あなたの英語の目標になかなか近づかない

 

という現実を招いてしまいます。

 

 

そうならないために、

ぜひ今回の記事を読んで

学習に使うべき教材について知っていきましょう!

 

 

あなたが使うべきレベルの教材はこれ!

 

教材の難易度は3つあります。

 

  1. 知らない語彙・文法をいくつも含んだ教材
  2. 使われている語彙・文法がほぼ分かる教材
  3. 使われている語彙・文法を全て知っていて楽に理解できる教材

 

あなたが英語力を効率よく上げたいなら、

2と3を使いましょう!

 

 

外国語の学習についての書籍によると、

 

理解できるインプットでのみ学習や

記憶ができると言われています。

 

ほぼ全て理解できる教材や

楽々理解できるほどの教材であれば

 

理解できるインプットが多いため

より多くの事を消化し吸収できるという事です。

 

 

一方で、

知らない語彙や文法ばかりの教材を使っては

難しすぎてなかなか消化できず

結局学べるものが減ってしまいます。

 

学習をこなしているのに、

あまり学べていないという事に。

 

それだけでなく、

学習を進めるペースが落ちますし

分からないものだらけで学習が辛いものとなります

 

挫折をする方は、

ご自身の英語力に見合ったレベルの教材を

使っていない事もしばしばあります。

 

そういった教材は

避けることをオススメします。

 

もしかしたら、あなたは

 

「知っている単語や文法ばかりの教材を

使うことに意味があるの?」

 

と疑問に思うかもしれませんね^^

  

 

実は、簡単な教材を使う事で

すでに知っている語彙や文法が定着します。

 

つまり

英文の理解が素早くなり、

英作文できるようになります。

 

そうすると

リスニングで瞬時に

英語を理解できる力が身につき

 

スピーキングで

「知っているはずの単語が出てこない!」

という事が減っていきます。

 

 

スムーズに英会話ができるようになり

 

海外の同僚と冗談を言って

一緒に笑ったり

 

上司からの指示をしっかり理解でき

信頼を獲得することもできます。

 

 

易しい教材は難しい教材よりも

精神的なハードルが低く

 

「こんなに分かる!」と自信にもつながるので

どんどん学習が進むようになります。

 

結果として英語学習の挫折を防ぎつつ

どんどん英語力が上がっていきます。

 

 

ぜひ、楽勝だなと思える英文の教材も

積極的に使っていってくださいね!

 

 

以上、効率的な学習のために使うべき

教材についてでした。

 

今あなたが使っている教材は

大丈夫ですか?

一度確認してみてくださいね^^

 

 

効率よく外国語を学ぶために

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国語学習の効率化のために行うべきことの1つに、

メタ認知というものがあります。

 

メタ認知とは、言語を学習している際またはその言語を使っている時に、自分の状態を客観的にみることを言います。

 

自分が今、学習プロセスのどの辺にいるのか。

何ができていないのかを自ら把握することはとても大切です。

 

すなわち、自分をモニタリングする、ということですな!

 

それができれば、自分のできない事にいち早く気がつき、その克服に対応した学習を始めることができます^^

 

または、その学習法が向いていないという事に気づき、別の学習法に変更する事もできるでしょう。

 

学習が楽になってきたなと思ったら、もっと負荷をかけてさらに力をつけていくこともできます♪

 

 

 

逆に、それができないと?

ただただ学習をこなし、時間をかけるだけで無駄な学習をしてしまうかもしれませんね(汗)

上達速度が格段に違うので、上達速度がゆっくりだと途中で挫折してしまうことだってありえます。

 

 

ひたすら量をこなして学習していくのと、

できない事を見つけて対処し、成長を感じながら学習をするのとでは

皆さんは、どちらが良いでしょうか?^^

 

 

後者の場合は、メタ認知の例を上げてみるので確認してみてくださいね!

 

 

 

メタ認知の例>

 

①「学校で6年間英語を学習してきたのに、リスニングがどうも苦手だなぁ。」

と感じて、原因を考える。

 

単語が苦手なのか?

英文が文法的に理解できていないのか?

音が聞き取れないのか?それは、どの音なのか?

話者の話すスピードが速くてついていけないのか?

 

様々な理由が考えられるけれど、自分はどれだろうか…と分析してみる。

 

 

 

②私の過去のケースです^^

「英語は聞けるし読めるのに、話すのが大変だなぁ。」

と思い、スピーキング練習を学習内容に取り入れました。

 

方法は、それまで文字でチャットしていた友達に、音声でチャットしようと誘ってみたり、

英語ネイティブの方の講義であれば、その前後にお話ししに行くなど。

 

出会った英語の表現は、積極的に発話で使うようにしたり、

読んだばかりの記事について、自分の持ちネタとして話題に出した記憶もあります。

 

 

 

 

 

以上、メタ認知についてでした。

 

外国語能力は、時間をかければ向上していきます。

しかし、自分に足りていない事を分析し補っていくことで、より短時間で成長を感じられるはず。

それを原動力にさらに学習を楽しんでもらえたら嬉しいです^^

 

 

 

 

ちょっと待った!!初心者の「まずは英会話」の落とし穴

 

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こちらのブログを書いている理由の1つに、

「英語の学習って何から始めたら良いの?」

という迷える語学子羊さんたちに、無駄なことをせずに効率的に外国語をマスターしてほしいという気持ちがあるからです。

 

なので、初心者の方に言わせてください。

 

英語が話したいからって、知識も何もないうちから英会話を始めるのは、回り道です!!

いや、やり方次第ではむしろ後ろに下がっているかもしれません!!(涙)

 

私がフランス語を学んでいることを知ると、みんな親切心から

「フランス語で今から話そうか?」

「フランス人の友達いるから、一緒にフランス語練習すれば?」

 

って言ってくれます。(みんな、ありがとう!愛してる♡)

 

第二言語習得論の視点からして、学習言語の基礎知識がない状態で留学や英会話教室などで無理に話すことはオススメしません。

 

今回は、基礎知識がない状態でで留学や英会話を行うことにおける危険性と、初心者向けのスピーキング練習方法について書きます。

 

 

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Photo by (c) Tomo.Yun  (http://www.yunphoto.net)

 

 

危険!化石化の落とし穴

 

私たちは、知っていることしか話せません。

 

学習している言語の知識が十分にない状態でスピーキングを強制すると、学習者は自分の知っている知識を用いて発話することになります。

 

大抵の場合、自分の母語の知識を適用することになるので誤用に繋がってしまいます。

その誤用が繰り返し発話されることでそれが定着する。

これを化石化と言います。

 

一度間違った表現が定着してしまうと、正しい表現が身につけにくくなるので大変です!

そのため、何も定着していない状態から学習するよりも、化石化が起こってから学習をすると誤用を直すのに時間がかかったりしますので、言語習得の効率が悪くなるのです。

 

 それが、初心者のうちから英会話や留学を始めるのをオススメしない理由です。

 

 

言語学習は、インプット(リーディング、リスニング)で起こるのであって、

アウトプット(スピーキング、ライティング)では起こりません。 

 

 

 学習言語の知識の少ないうちは、まずはインプットを多く取り入れ、将来のアウトプットに備えましょう!

 

一見まわり道のように見えるかもしれませんが、のちにアウトプットをする際に多くのことを話せるスキルが身についているので、その方が効率的にスピーキングとライティングの能力を上げることができますよ^^

 

 なので、留学に行くのであれば、事前に基本の語彙や文法を身につけておくと、留学の効果が大いに期待できますよ!

 

 

 

初心者が話す練習をするのであれば

 

学んだ表現や型(語順)をそのまま使うようにしましょう。

 

知っている文法や語彙を使ってイチから文を組みなてないことがポイントです。

初心者の場合、インプット量が足りていない状態なので、何が正しくて何が正しくないのか判断しづらいためです。

 

例えば、以下の表現を学んだとします。

 

You should think twice about it.

「もっとよく考えた方がいいですよ。」

 

それをそのまま自分が使える表現としてストックしておくのも良いですし、

 

Do you remember the first time we met?

「私たちが初めて会った時のことを覚えていますか?」

 

という新しく出会った表現を言い換えて

 

I remember the first time I went to Italy.

「私は、初めてイタリアに行った時のことを覚えています。」

 

と自分の使いそうな表現にして覚えても良いのです。

 

それを頭の中でリハーサルしてスラスラ言えるようにする。

または、口で発音練習をするというのが、特に初心者にオススメのスピーキング練習方法です♪

 

動詞を別の動詞に変えてみる、

人物を変えてみる、

などすると一気に話せる表現が増えていきますよ^^

 

 

友人が何やら怪しい取引に応じようとするならば(どんなか知らないけれど)

 

You should think twice about it.

なんて頭の中で瞬時につぶやけたらね、もう最高ですよ!

 

 

 

 

以上、基礎知識がない状態でで留学や英会話を行うことにおける危険性と、初心者にオススメのスピーキング練習方法でした!

 

「話せるようになりたい!」という気持ちは宝だと思います。

その気持ちを大切にして学習に取り組んでくださいね^^

 

 

 

効果的な単語の学習法5 〜意図的学習のポイント〜

 

 

単語の効果的な学習法、どんどん続いてまいります!

 

前回は、付随的学習のポイントをお伝えしました。

今回は、意図的学習をする際のポイントについて触れていきたいと思います^^

 

付随的学習と意図的学習とは何ぞや?

という方はこちらの記事をまず確認しましょう↓

効果的な単語の学習法3 〜意図的学習と付随的学習〜 - 国産バイリンガル製作所

 

 

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意図的学習は、単語を覚えることを1番の目的とした活動で学習することで、単語帳やアプリを使っての語彙学習がこれにあたります。

 

語彙学習アプリとしては、iKnow!など記憶のメカニズムを取り入れて楽しく学べるものもあります。

 

今回は、学習したい単語や単語集がアプリになく、自分で本や単語カードなどを使って学習する際、何に気をつけたら効果的に単語が覚えられるかをお伝えします^^

 

意図的学習をする際に意識したいのは、以下3点です。

 

 

 

単語は繰り返し学習する

 

単語を長期的に覚えておきたければ、その単語を複数回学ぶことが必要です。

記憶には海馬が重要な役目を果たします。

 

 海馬が必要と判断した情報は長期記憶に保存されて、長期的に覚えておくことができるのです^^

その判断基準は「生死に関わること」ですが、繰り返すことで「この情報は、生きていくのに大切なんだ」と判断し、その情報が記憶として定着します。

 

では、何回学習したら良いのか?

 

記憶力には個人差があるのですが、中田達也さんの研究によると、「5回」提案されています

 

その研究というのは、以下の通り。

===========================

 

日本人の学習者に16個の英単語を1、3、5、7回のいずれかで学習してもらい、テストをしました。

学習には、コンピューター上の単語学習ソフトウェアを使用し、

テストは3回;直後、1週間後、4週間後に行われました。

 

そのテストの正答率を表したグラフがこちら。

  

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===========================

 

正答率は、5回と7回行なっても大きな差は見られません。

もちろん、回数が多ければそれに越したことはありませんが、より少ない回数でほぼ同じくらい覚えられるのであれば、効率を考えて5回を目安と見ても良いのではないでしょうか。

 

 

時間をおいて復習する

 

「単語は繰り返し学習する」と述べましたが、どのタイミングで復習すれば良いのか。

学習のスケジュールには、集中学習分散学習に分けることができます。 

 

集中学習→間を置かずに複数回繰り返す学習

分散学習→間隔をおいて複数回繰り返す学習

 

 

そして、長期的に覚えておきたいのであれば、分散学習の方が適しているということが、これまでの研究で示されています。

 

面白いのが、集中学習を行うと学習中であれば記憶したことを覚えているため、つい覚えた気になってしまうという点。

しかし、長期的にはその記憶を保持できません。

 

一方で分散学習の場合、学習中には記憶が集中学習ほど定着しないため効果がないように思えてしまいそうですが、実は長期的に覚えていられるのは、こちらの学習法だということ(笑)

 

 なので、連続してすぐに単語を20個繰り返すよりも、時間を数分でも良いから置いて復習してみましょう!

(実験では、6分の時間をおいて繰り返し学習していましたが、分散学習の効果がしっかり現れていました)

 

 

どれくらい時間をおいて復習をすべきか気になる人は、

「どれくらいの期間、覚えていたいか」で学習スケジュールを考えましょう。

 

具体的な期間でいうと、覚えていたい期間の10〜30%くらいの期間をあけて復習をすると、情報の保持率が最も高いという説があります(e.g., Bird, 2010)

 

例えば、3週間後の試験までに覚えていたいのであれば、2.1日〜6.3日(21日×10〜30%)の間隔をあけて復習を繰り返すことが最も効果的、という計算になります。

 

 

覚えようとするより、テストする

 

近年の研究によって、テスト自体に学習効果があるということが分かっています。

 

アメリカのパデュー大学のジェフリー・カーピキ教授とワシントン大学のヘンリー・ロディガー教授によって行われた面白い研究があります。

 

アメリカの大学生が未知の40単語をコンピューター上で学習し、テストを受けました。

この研究の目的は「学習」と「テスト」が外国語の単語習得に与える影響を調査することでした。

 

「学習」の時には、chakula=foodのように、スワヒリ語の単語とその意味が画面に表示されます。

「テスト」と時には、chakula=???と表示され、スワヒリ語の単語の意味を入力することが求められました。

 

そして、学習とテストの回数を4パターンに分けて結果を比べました。

 

①学習2回、テスト2

②学習4回、テスト2回

③学習2回、テスト4回

④学習4回、テスト4回

 

上記の通り学習とテストを行なった1週間後に、事後テストを行いました。

 

ここで、皆さんに質問です!

②と③は同じ回数だけ(6回)単語に出会っていますが、どちらの方が単語の意味を覚えていたのでしょうか?

違うのは、学習とテストのどちらの回数が多かったかです^^

 

 

 

答えは、③!!

目次で分かってしまったでしょうか^^;

 

 

同じ回数だけ単語に触れても、テスト回数が多い方が事後テストの正答率が高かったのです!

②の正答率が36%だったのに対し、③は81%という結果。

テストの効果ってこんなにすごいんですね♪

 

 

なので、単語を学習する際には、例えば

「benefit=利益 」

と意味を覚えようとするよりも、単語の意味を見えないようにして

「benefit=???」または「???=利益」

のようにして、自分の頭の中でテストするようにすると効率の良い語彙習得が期待できますよ♪

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<おまけ>

 

今回の意図的学習のポイントを踏まえて、実験で150単語を覚えてみました。

遥か昔に覚えようとして覚えきれなかった単語たち^^;

 

実験を始めた時には、2〜3割覚えているかなぁっていう感覚。

 

テスト効果を期待してぶっつけでテスト。

(学習する前にテストを行うことでも、テスト効果が得られます^^ 今回の場合、すでに学習済みでしたが)

 

電車に乗った時とか、暇な時に思い出しては学習とテストを繰り返す。

途中から、学習はやめてテストのみ繰り返す。

自信がない単語は、テストに正答しても念入りに覚えようとしました。

 

繰り返しの期間は、最初は連日でやっていたのが、飽きてそのうち1週間あけ、3週間あけるようになった。

(補足:復習の間隔を徐々にあけることは、記憶保持の効果が上がるというわけではないそうです)

 

学習とテストを含め、繰り返したのは多分5回くらい。

 

最後に復習した際には意外とポンポン意味がでてくる。

8〜9割の正答率という感覚でした♪

 

細々としたしっかりとした実験というよりも

ゆる〜く検証っていう感じです、正直^^;

 

あくまで私の感覚ですが、精神的に負荷はそこまで感じませんでした。

「繰り返す。思い出す(テストする)。時間をあける。」

のルールにさえ沿っていれば、かなり覚えやすいと感じましたよ!^^

 

 

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こちらの投稿は、下記の文献を参考にしました。
感謝申し上げます。

『英単語学習の科学』

著者:中田達也

 

 

 

 

 

 

 

 

効果的な単語の学習法4 〜付随的学習のポイント〜

 

 

さて、前回の投稿では、単語の意図的学習と付随的学習についてお伝えしました。

今回は、付随的学習をより効果的に行うためのポイントに触れていきたいと思います!

 

 

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まず、付随的学習とは何だったかというと、単語を覚えることを主な目的にしない学習でした。(例:新聞や小説を読むなど)

そこで出会った単語を、文脈から自然と習得することができます。

 

 そして、付随的学習をより効果的に行うためのポイントは以下4つです! 

 

 

 

 

知っている単語がテキスト中に多く含まれている

 

付随的学習の際に気をつけたいポイントとして、どれくらい多くその教材の単語を知っているかです。

 

これまでの研究では、テキストの中で学習者が既に知っている単語(既知語)が多ければ多いほど、付随的学習が成功する可能性が高いことが分かっています。

 

目安としては、テキスト中に既知語が95~98%を占めていれば、文脈から自然に単語を学習することが可能と言われています。

 

つまり、100単語中に知らない単語が2~5語におさまっていれば良いということになります^^

あまりに読んでいて知らない単語が多いと、推測の正確性が下がるだけでなく、文の内容の理解すらままならないでしょうからね!

 

 

 

高頻出の単語を3000語知っている 

 

また、出現頻度の高い3000語を知っていると付随的学習が楽になります^^

理由は、それらの単語を知っていることで、一般的なテキストの約94~95%をカバーすることができるためです。

ちなみに、高頻出の単語1000語を知っていると約80%、2000語だと約90%をカバーできます♪

 

※なお、1語とはワードファミリーを指します。複数形(cat;cats)、動詞の過去形(swim;swam)、派生形(free;freelyのように品詞が違うもの)をまとめて1語とします。

つまり、respect, respectful, respectable, respectedで1語と数えます。

 

 

 

graded readersを活用する

 

 「出現頻度の高い3000語なんて、いきなり言われても知らないよ!」

って方、安心してください。

学習者の味方、graded readersがありますから!

 

graded readersの洋書は、学習者のために難易度が分けられているため自身にあったレベルで本を選ぶことができます。

取り扱っている出版社はたくさんあるので、「graded readers」でインターネットで検索してみてくださいね^^

できれば買う前に中身を見て、1ページを辞書なしで読めるくらいのレベルのテキストを選ぶと良いでしょう。

 

 

 

その単語に出会う回数を意図的に増やす

 

文脈から自然に単語を習得するためには、何度もその単語に出会う必要があると言われています。出会う回数の目安としては、12回以上だそうです。

 

同じ英文テキストを複数回読むことでも、その効果が得られます。

特に、中頻出や低頻出の単語はなかなかお目にかかれないもの。

それを、同じテキストを何度も読むことで、目にする回数を確実に増やすことができます^^

効率的に、それらの単語に出会うことができるということですね!

 

また、narrow reading(視聴ならnarrow viewing)というのもオススメ。

ドラマ・小説といったシリーズ物であれば、狭いトピックに関した単語に何度も出会うことになります。

ちなみに私は、「Drop Dead Diva(邦題:私はラブ・リーガル)」というドラマでadjournという単語を覚えました(笑)

 

新聞などで、同じ話題を別の記事で読むのもアリだと思います^^

 

 

 

 

以上、付随的学習のポイントでした!

知っている単語をコミュニケーションの際に適切に使えるように、上手く活用していってくださいね♪

 

 次は、意図的学習のポイントについてです!

効果的な単語の学習法5 〜意図的学習のポイント〜 - 国産バイリンガル製作所

 

 

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こちらの投稿は、下記の文献を参考にしました。
感謝申し上げます。

『英単語学習の科学』

著者:中田達也

 

 

 

効果的な単語の学習法3 〜意図的学習と付随的学習〜

 

 

 効果的な単語の学習法1では、単語の何を覚えるかについて触れました。

今回は、語彙学習の方法について触れていきます!^^

 

 

単語の学習には、意図的学習付随的学習があります。

 

 

意図的学習とは、単語を覚えることを1番の目的とした活動で学習することです。

単語帳を使ったり、単語学習アプリを使う学習がこれにあたります。

 

一方、付随的学習とは、単語を覚えることを主な目的にしないで学習することです。

英字新聞を読んだり、洋画や洋楽を使っての学習が例としてあげられます。

偶然出てきた単語を自然に習得するかたちになります。

 

単語を効果的に、そして効率的に覚えるためには、この意図的学習と付随的学習の両方を取り入れることが理想です

 

 

意図的学習が好きな人は、あまりいないかもしれませんね。

単調で楽しくないですから(笑)

私は、あまり好きではないです(爆)

 

それに比べ、付随的学習は英文を読んで・聞いて、内容を楽しみながら学習することができます。

 

しかも、「単語帳で覚えようとした単語は忘れるが、文脈で推測した方が単語は一発で覚えられた」ということから、単語を覚えるには、文脈から推測して覚えることが効果的で、単語帳などを使った単語学習は重要ではないという声もあるようです。

 

しかし、とある研究結果によると、どうやらそうではないもよう。

オランダ・フローニンゲン大学のジャン=アリアン・モンドリア博士が行なった研究によると、付随的学習のほうが効率が悪いという結果がでているのです。

 

 

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この実験では、38人のオランダ人の高校生が、次の4つの条件でフランス語を学習しました。

 

1. 文脈から単語の意味を推測する <推測>

2. 推測の後、単語の意味を確認する <推測+確認>

3. 推測と意味確認の後、単語の意味を暗記する <推測+確認+暗記>

4. 単語の意味を暗記するのみ <暗記>

 

 ※単語の意味確認と暗記は、単語リストを活用

 

単語学習の2週間後、テストを行なった時の結果が次のグラフです。

 

 

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4<暗記>が正答率が高くなりました。

 1<推測>と4<暗記>の差が大きいですね^^;

推測だけでは、単語の意味の理解が正確ではないんでしょうね。

とはいえ、意味を確認して正確に理解できても10%くらいの伸び。

 

そこから覚えようとして暗記することで、正答率が高くなります。

3<推測+確認+暗記>と4<暗記>の点数が同じくらい。

細かく言うなら、4<暗記>の方が少し高いです。

 

 

それでは、学習にかけた時間は?

ここで単語学習の効率が比べられますね!

 

 

4<暗記>では平均して21.5分、3<推測+確認+暗記>は27.3分です。

1〜4のそれぞれで、1分あたりにどれくらい単語を覚えられたのか、下のグラフで比べてみましょう^^

(事後テストの得点/学習時間)

 

 

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1分間にどれだけ多くの単語を覚えられるかにおいても、4<暗記>の方が他のどの条件よりも高いです。

このグラフによると、平均して1<推測>で学習を100分行なった場合に覚えられる単語は6語なのに対し(切ない!)、4<暗記>は32語覚えられました。

 

学習効率が5倍です!

 

 

暗記をしたの方が単語学習の効率が良いという結果です。

 

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とはいえ、意図的学習だけをやれば良いと言うかと、そうでもありません^^

 

付随的学習では、実際に英文の中で単語がどのように使われているか、どの単語とセットで使われがちかが見ることができます。

そのため、付随的学習は語法や相性の良い単語のセット(イディオム、コロケーション)を覚えられるというメリットがあります。

これは、意図的学習だけでは補いきれない点です^^

 

また、付随的学習で繰り返し単語に触れることで復習効果があるのと、単語を素早く理解できるようになることが期待できます♪

 

ちなみに、実際に英作文をしてみると不自然な英文になるのは、付随的学習が不足していたことが原因の1つなのでしょうね。

 

 

 

以上、意図的学習と付随的学習についてでした。

 

意図的学習で単語の意味を効率的に覚え、

付随的学習で語法やイディオム・コロケーションを知ることで自然な英語を使えるようにしてはいかがでしょうか^^

 

 

どちらの学習も、バランスよく使っていきたいですね!

ちなみに、初心者の方は、知っている単語の数が付随的学習を進めるにはまだ十分でないことが考えられるので、最初は意図的学習を重点的に行いましょう^^

 

 

 

次回は、付随的学習をさらに効果的に行うポイントをお伝えします♪

続きはこちら^^

 

 

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こちらの投稿は、下記の文献を参考にしました。
感謝申し上げます。

『英単語学習の科学』

著者:中田達也

 

効果的な単語の学習法2 〜単語の《核となる意味》を覚えよう〜

 

 

 

前回の投稿の最後に、単語を覚える=その和訳を覚えるということではないと言いました。

(専門用語のように、単語の意味と和訳にズレがあまりないのは別です^^)

 

※前回の投稿はこちら

 

 

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単語はどのように意味を覚えたら良いのか。

  

オススメなのは、コアミーニングをとること!

コアミーニングとは、多くの多義に共通する、その単語の核となる意味のことです。

 

1単語につき1つの意味を覚えただけでは、その単語が他の単語とセットで使われたり、文脈にその意味が当てはまらないときに混乱することがあります。

また、間違って英文を解釈をする原因となります。

 

そこで、単語をコアミーニングで理解できると、実際の英文の処理が楽に、そして正確に意味を理解しやすくなりますよ^^

  

 

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<練習>

コアミーニングをどうやってとるか、単語:bringを使って練習してみましょう!

意味をいくつか記しますので、そこから核となる意味を考えてみてくださいね^^

特に上3つの意味がコアイメージをつかみすいと思います。

 

  • 〜を持ってくる(行く) She brought me some cookies.
  • 〜を連れて行く He brought his friend to the party.
  • 〜をもたらす Age brings wisdom.
  • 〜で売れる The new product will bring a high price.
  • 〜の状態に至らせる bring a car to a stop

 

 

 

…できましたか?

 

 

 

 

bringのコアイメージは、「何かを持って、別の場所に移動する」です。

何かを移動する、持って行く感じでイメージできていればOKです。

 

「〜で売れる」と「〜の状態に至らせる」からだとコアミーニングを捉えにくかったかもしれませんね。

 下のように考えることができます。

 

The new product will bring a high price.

新しい製品が、(売れることで)多くのお金を持ってくる

 

bring a car / to a stop(車を停止させる)

車を持って行く、停止という状態へ

 

と考えることができます^^

 

単語のコアイメージは、weblioで確認できるものもありますよ!

 

 

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コアミーニングをつかんでいないことで、生徒が英文の意味を取りちがえることはしばしばあります。

例えば、TOEICの公式問題集に出てきたミーティングでの会話に

 

”If you have any questions, I’d ask that you hold any questions until we’ve gotten through all the agenda points.”

というものがありました。

 

この英文、「質問は適宜してください」と誤って解釈する方が時折いらっしゃいます。

 

しかし、このholdが「(一時的に)おさえている感じ、掴んでいて離さない感じ」と取れていれば、上の英文が「議題が全て終わるまでは質問は離さず持っている状態にしててね(質問して投げないでね!)」ととれます。

 

コアミーニングがとれているかいないかで、反対の意味になることもあるのですね!

 

 

 

 以上、コアミーニングとは何か、そして単語のコアミーニングを実際にとる練習をしてみました。

実際に単語を学習する際には、ぜひ共通するコアの意味をは何かを考えながら、学習してみてくださいね!

 

Good luck!!

 

 

次は、単語を実際にどのように学習していくかを見ていきます^^

続きはこちら