国産バイリンガル製作所

英語力0から国産バイリンガルになった私が知っている、海外に行かずに英語を話せるようになるためのヒント集

効果的な単語の学習法4 〜付随的学習のポイント〜

 

 

さて、前回の投稿では、単語の意図的学習と付随的学習についてお伝えしました。

今回は、付随的学習をより効果的に行うためのポイントに触れていきたいと思います!

 

 

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まず、付随的学習とは何だったかというと、単語を覚えることを主な目的にしない学習でした。(例:新聞や小説を読むなど)

そこで出会った単語を、文脈から自然と習得することができます。

 

 そして、付随的学習をより効果的に行うためのポイントは以下4つです! 

 

 

 

 

知っている単語がテキスト中に多く含まれている

 

付随的学習の際に気をつけたいポイントとして、どれくらい多くその教材の単語を知っているかです。

 

これまでの研究では、テキストの中で学習者が既に知っている単語(既知語)が多ければ多いほど、付随的学習が成功する可能性が高いことが分かっています。

 

目安としては、テキスト中に既知語が95~98%を占めていれば、文脈から自然に単語を学習することが可能と言われています。

 

つまり、100単語中に知らない単語が2~5語におさまっていれば良いということになります^^

あまりに読んでいて知らない単語が多いと、推測の正確性が下がるだけでなく、文の内容の理解すらままならないでしょうからね!

 

 

 

高頻出の単語を3000語知っている 

 

また、出現頻度の高い3000語を知っていると付随的学習が楽になります^^

理由は、それらの単語を知っていることで、一般的なテキストの約94~95%をカバーすることができるためです。

ちなみに、高頻出の単語1000語を知っていると約80%、2000語だと約90%をカバーできます♪

 

※なお、1語とはワードファミリーを指します。複数形(cat;cats)、動詞の過去形(swim;swam)、派生形(free;freelyのように品詞が違うもの)をまとめて1語とします。

つまり、respect, respectful, respectable, respectedで1語と数えます。

 

 

 

graded readersを活用する

 

 「出現頻度の高い3000語なんて、いきなり言われても知らないよ!」

って方、安心してください。

学習者の味方、graded readersがありますから!

 

graded readersの洋書は、学習者のために難易度が分けられているため自身にあったレベルで本を選ぶことができます。

取り扱っている出版社はたくさんあるので、「graded readers」でインターネットで検索してみてくださいね^^

できれば買う前に中身を見て、1ページを辞書なしで読めるくらいのレベルのテキストを選ぶと良いでしょう。

 

 

 

その単語に出会う回数を意図的に増やす

 

文脈から自然に単語を習得するためには、何度もその単語に出会う必要があると言われています。出会う回数の目安としては、12回以上だそうです。

 

同じ英文テキストを複数回読むことでも、その効果が得られます。

特に、中頻出や低頻出の単語はなかなかお目にかかれないもの。

それを、同じテキストを何度も読むことで、目にする回数を確実に増やすことができます^^

効率的に、それらの単語に出会うことができるということですね!

 

また、narrow reading(視聴ならnarrow viewing)というのもオススメ。

ドラマ・小説といったシリーズ物であれば、狭いトピックに関した単語に何度も出会うことになります。

ちなみに私は、「Drop Dead Diva(邦題:私はラブ・リーガル)」というドラマでadjournという単語を覚えました(笑)

 

新聞などで、同じ話題を別の記事で読むのもアリだと思います^^

 

 

 

 

以上、付随的学習のポイントでした!

知っている単語をコミュニケーションの際に適切に使えるように、上手く活用していってくださいね♪

 

 次は、意図的学習のポイントについてです!

効果的な単語の学習法5 〜意図的学習のポイント〜 - 国産バイリンガル製作所

 

 

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こちらの投稿は、下記の文献を参考にしました。
感謝申し上げます。

『英単語学習の科学』

著者:中田達也